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理学療法士の転職は何回まで大丈夫?現役14年目PTがリアルに解説!

「もう2回転職してるけど…さすがに多すぎる?」

「転職回数が多いと採用で不利になるって本当?」

こんな不安を抱えているPTは多いと思います。

ネットで調べると「転職回数は関係ない」「理由が大事」という記事ばかりで、肝心の「何回までなら大丈夫か」に誰もはっきり答えていません。

アニ
アニ

12年間PTとして働いてきて、転職を考えたことは何度もあります。この記事では、現場の肌感覚をもとに「転職回数」の本当のところを正直に解説します。

この記事では、年齢×転職回数の早見表を使って、採用現場での実際の評価をわかりやすく整理します。転職回数が多くなってしまった場合の面接での答え方(例文付き)も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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結論:「転職3回まで」説に正直に答えます

ネットでよく見かける「転職は3回まで」という言説。

これは本当でしょうか?

結論から言うと、「3回まで」という絶対的なラインは存在しません。

それよりも重要なのは、「年齢に対して転職回数が多すぎないか」「1つの職場での勤続年数が短すぎないか」という2点です。

たとえば、40代で転職4回と、20代で転職4回では、採用担当者の受け取り方がまったく異なります。また、各職場に3年以上いた転職3回と、1年以内で辞めてきた転職3回も、評価は大きく変わります。

まずは理学療法士業界全体の転職事情を統計で確認しておきましょう。

このデータが示すのは、理学療法士は「転職が多い業界」だという前提がすでにあるということです。一般企業と同じ感覚で「転職回数が多い=問題」と判断される業界ではありません。


年齢×転職回数で見る「採用リスクライン」早見表

「何回まで大丈夫?」に対して、他の記事が出していない答えをここで示します。あくまで目安ですが、年齢と転職回数の組み合わせで採用現場での印象は大きく変わります。

年齢 転職回数 採用現場での評価 ポイント
20代前半 1〜2回 問題なし スキルアップ・環境改善の転職として好意的に見られる
20代前半 3回以上 要注意 勤続年数が短い可能性が高く「定着しない人」と見られやすい
20代後半 2〜3回 問題なし 多様な経験として評価されやすい。理由が明確なら強みになる
30代前半 3〜4回 説明できれば問題なし 一貫したキャリアの流れを語れるかどうかが鍵
30代後半 5回以上 丁寧な説明が必要 各職場での実績・スキルをしっかり示せれば通過できる
40代〜 回数より中身 スキル・実績で判断 管理職経験・専門資格・リーダーシップが評価軸になる

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この表で最も重要なのは、「回数」より「1つの職場に何年いたか」という点です。

たとえば30代で転職4回でも、各職場に3〜4年ずつ在籍していれば「キャリアを積み重ねてきた人」として評価されます。一方、転職2回でも1年以内の退職が続いていれば「定着しない人」という印象を与えてしまいます。


採用担当者が転職回数より本当に気にしている3つのこと

転職回数を気にして応募をためらっている方に知ってほしいことがあります。採用担当者が実際に選考で見ているのは、転職回数そのものではありません。

① 「またすぐ辞めそう」と思わせないか

採用側の最大の懸念は「採用コストをかけて育てても、すぐに辞められること」です。転職回数が多い場合、この懸念が強くなります。

逆に言えば、「この職場では長く働きたい」という意思と根拠を示せれば、回数は関係なくなります。「御院のリハビリの方針に共感した」「この地域で腰を据えたい」など、具体的な理由を伝えることが重要です。

② 転職理由に一貫性があるか

なぜ転職を繰り返してきたのか」の流れが説明できるかどうかが重要です

たとえば「急性期→回復期→訪問と、患者さんの生活全般を支える経験を積みたかった」という流れなら、回数が多くてもキャリアの必然性として納得されます。一方で、転職のたびに理由がバラバラだと「場当たり的な人」という印象を与えてしまいます。

③ 前の職場の悪口を言っていないか

転職回数が多い人ほど、面接で前職の不満を語りがちです。しかし採用担当者は「この人はうちの悪口も外で言うのでは」と感じます。

退職理由は「〇〇がしたかったから」という前向きな言葉で語るのが鉄則です。「給料が低かった」ではなく「年収を上げてより安定した環境でキャリアを積みたかった」という言い方に変えるだけで、印象は大きく変わります。


14年目PTとして感じる「転職が多くなりやすい職場の構造的な問題」

理学療法士の転職回数が多くなりやすい背景には、個人の問題ではなく業界・職場側の構造的な問題があります。14年間PTとして働いてきた経験から、正直にお伝えします。

アニ
アニ

「なぜこんなに転職したいと思う人が多いのか」を考えると、個人の忍耐力の問題ではないと感じています。職場の構造自体に問題があることがほとんどです。

① 昇給しないのが最大のネック

理学療法士の職場で最も多い転職動機は、「何年働いても給料が上がらない」ことです。

年功序列の昇給制度が整っていない施設が多く、3年目も10年目も基本給がほとんど変わらないケースは珍しくありません。「もっと評価される環境に移りたい」と考えるのは自然なことです。

【関連記事】理学療法士は昇給しないって本当⁉ 給料が上がらない理由と対策を解説

② 臨床以外の業務が増え続ける

年次が上がるにつれて、書類業務・委員会・勉強会の幹事・新人指導など、臨床以外の仕事が増えていきます。

「理学療法士として患者さんと向き合う時間を増やしたい」と思って入職したのに、気づけば事務作業に追われている。このギャップが蓄積して「環境を変えたい」という気持ちにつながります。

③ 管理職になっても「実質の時給単価」が下がる

多くの理学療法士が経験する、キャリアの落とし穴があります。

主任や副部長などの管理職になると、確かに役職手当はつきます。しかし同時に、残業・会議・マネジメント業務が大幅に増えます。給料の増加より労働時間の増加のほうが大きく、実質的な時給単価が下がってしまうケースが非常に多いです。

「管理職になったのに割に合わない」と感じて転職を考えるPTが多いのは、こうした構造的な問題が背景にあります。

④ 職場の人間関係リセット願望

リハビリ科は少人数チームであることが多く、人間関係が固定されやすい環境です。上司との相性が悪い・派閥がある・陰口が多い…。こうした環境では転職が「逃げ道」ではなく「正当な選択肢」になります。

つまり、理学療法士の転職回数が多いのは「個人の問題」ではなく「業界構造の問題」でもあるのです。採用担当者もこの事情をある程度理解しています。

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転職回数が多い人が面接で使える答え方【例文3パターン】

転職回数が多い人が最も不安なのが面接です。「転職回数について突っ込まれたらどう答えればいいか」を具体的な例文で紹介します。

共通のルールは1つ:「〇〇から逃げた」ではなく「〇〇を求めて動いた」という語り方にする。

パターン①:スキルアップ型(各施設で学びを積んできた)

❌ NG例

「職場の人間関係が悪くて…給料も上がらなかったので辞めました」

✅ OK例

「急性期で基礎的な評価・治療技術を身につけた後、回復期でADL改善への関わりを深めたいと考え転職しました。今回は在宅での生活期リハビリに携わりたいという思いから、御院に応募しました。患者さんの生活全体を支えるセラピストになることが目標です。」

パターン②:環境改善型(より良い環境でキャリアを積みたかった)

❌ NG例

「残業が多くて体力的に限界でした。上司とも合わなくて…」

✅ OK例

「前職では多くの経験を積ませていただきましたが、さらに臨床に集中できる環境でスキルを高めたいと考えるようになりました。御院は教育体制が充実していると伺い、長期的にキャリアを築いていける環境だと感じて応募しました。」

パターン③:やむを得ず型(施設都合・ライフイベントなど)

✅ OK例

「前職では〇年間勤務しましたが、施設の経営方針の変更により部署が縮小となり、やむを得ず転職を選びました。その経験もあり、今回は安定した経営基盤と明確な理念を持つ御院に魅力を感じております。」

面接の準備は、転職エージェントに模擬面接をお願いするのが最も効果的です。プロの目線でフィードバックをもらえるので、本番の安心感がまったく違います。


転職回数より「1回の転職の質」を上げることが大事

転職回数が多くなってしまう最大の原因は、「とにかく今の職場を出たい」という気持ちで転職先を十分に調べずに動いてしまうことです。

転職先でも同じ問題(昇給しない・残業が多い・人間関係が悪い)が繰り返されれば、また転職したくなります。これが転職回数が増えるスパイラルです。

このスパイラルを断ち切るためには、1回の転職を「情報収集をしっかりやったうえで動く転職」にすることが重要です。

転職エージェントを使うメリットはここにあります。

  • 求人票に書かれていない職場の内部情報(残業実態・人間関係・離職率)を教えてもらえる
  • 非公開求人にアクセスできる(求人の70〜80%は非公開)
  • 年収交渉をプロが代行してくれる
  • 転職回数が多い場合の応募書類の書き方・面接対策も相談できる
  • 完全無料で使える

「転職を繰り返してしまった」という方こそ、次の1回は慎重に、エージェントを活用して動くことをおすすめします。

【関連記事】理学療法士におすすめの転職サイト・エージェント比較ランキング【2026年版】


まとめ:転職回数より「次の1回」を大切に

この記事の内容をまとめます。

  • 「転職3回まで」という絶対的なラインは存在しない。年齢×勤続年数のバランスが重要
  • PTの平均勤続年数は7.3年(令和4年)と全職種平均12.3年より明らかに短く、転職が多い業界であることは統計が証明している
  • 採用担当者が見ているのは転職回数より「またすぐ辞めそうか」「理由に一貫性があるか
  • 昇給しない・臨床外業務の増加・管理職の時給単価低下など、転職が多くなる構造的な問題が業界側にある
  • 面接では「逃げた」ではなく「求めて動いた」という語り方に変換する
  • 転職回数を増やさないためには、1回の転職の質を上げることが最大の対策

転職回数が多くても、それはあなたの環境を良くしようとしてきた証拠でもあります。大切なのは過去の回数ではなく、次の転職をどれだけ納得できるものにするかです。

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【関連記事】理学療法士で勝ち組になる方法|年収・キャリア・生活を全部上げる戦略

【データ出典】
・理学療法士・作業療法士の平均勤続年数(7.3年)、全職種平均(12.3年):厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
・医療機関離職率(10.2%)、介護福祉領域(18.8%)、訪問リハビリ(37.4%・参考値):公益社団法人日本理学療法士協会「医療従事者の需給に関する検討会(平成28年)」(調査期間:2013〜2015年)