✓ 理学療法士はホントに負け組なのか知りたい
✓ 勝ち組と呼ばれるPTの年収はいくらか知りたい
✓ 自分が勝ち組になる方法を知りたい
理学療法士は勝ち組なのでしょうか。それとも負け組なのでしょうか。
給料が上がらず、やりがいも少しずつ薄れていく。このまま「負け組」になってしまうのではないか。そう不安になる気持ちは、よく分かります。
私も最初の職場では、8年働いて昇給が合計16,000円でした。正直きつかったです。
この記事では、公的なデータと、14年目の私自身の実際の数字を出しながら、理学療法士が勝ち組になれるのかを検証します。
結論:理学療法士は勝ち組でも負け組でもない
結論だけ先に置いておきますね。
① 平均年収444万円。日本全体の平均460万円をわずかに下回る程度で、「負け組」と言うほど低くない
② ただし、同じ職場に居続けると昇給はほぼ期待できない
③ 分かれ目は資格でも能力でもなく「動いたかどうか」
理学療法士という資格そのものは、勝ち組でも負け組でもありません。同じ資格を持っていても、年収が100万円以上変わるのがこの職業です。
その差がどこで生まれるのか、データと実例で見ていきます。
そもそも「勝ち組」とは?

目指す場所がはっきりしないと、行動もブレてしまいます。まず「勝ち組」という言葉が何を指すのかを整理しておきます。
| 勝ち組の条件 | 理学療法士は当てはまるか |
|---|---|
| 裕福である | △ 平均的。意識して動けば届く |
| 地位が高い | ○ 国家資格・専門知識という点では該当 |
| 望んだ人生を実現している | ◎ ここが本質。自分次第で変えられる |
3つ目が一番大事だと思っています。周りからどう見えるかではなく、自分が納得できる働き方をしているかどうかです。
ただ、その土台には必ずお金の問題があります。給料に不満を抱えたまま「やりがいがあるから大丈夫」と言い聞かせるのは、長続きしません。
「裕福」の基準はどのくらいか
野村総合研究所の区分では、準富裕層は金融資産5,000万円以上とされています。
22歳から60歳までの38年間で貯めるとすると
↓
年間約132万円(毎月約11万円)

毎月11万円です。今の給料のままで、これができるでしょうか。
私は無理でした。だから収入を上げる方を先に考えました。
データで見る現実|理学療法士の平均年収は444万円
理学療法士は給料が安いと言われますが、データを見ると実際はほぼ平均的です。
| 区分 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|
| 日本の給与所得者全体 | 460万円 | 国税庁 令和5年 民間給与実態統計調査 |
| 理学療法士 | 444万円 | 厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査 |
差は16万円ほど。「負け組」と呼ばれるほど低くはありません。
ただし、これは「平均」の話。問題は、この平均に到達するまでの伸び方なんです。
理学療法士が負け組にならない方法についての詳しい情報はこちら↓
【理学療法士は負け組なの?5つの理由と対策を紹介】
14年目PTの実際の数字を公開します
平均年収の話だけでは、実感が湧かないと思います。私自身の数字を出します。
最初の職場:8年間で昇給16,000円
私は最初の職場に8年いました。その間の昇給は、年2,000円程度です。
年2,000円 × 8年 = 合計16,000円
8年です。1年ではありません。
真面目に働いて、勉強もして、単位も取って、それで16,000円でした。このペースで平均年収に届くのは、何年後になるのか。当時はそれを計算する気にもなれませんでした。
転職後:450万円 → 500万円
その後、病院から訪問リハビリに移りました。
| 年収 | |
|---|---|
| 病院時代 | 450万円 |
| 訪問リハビリに転職後 | 500万円 |
| 差額 | +50万円 |
ここで比べてほしいのは、この2つの数字です。
同じ職場で8年働いた昇給 = 16,000円
転職1回で増えた年収 = 500,000円
差は30倍以上
努力が足りなかったわけじゃないんです。場所が違っただけでした。
正直に書くと、私の転職は知人の紹介でした。自分で求人を探したわけではありません。つまり、たまたま運が良かっただけです。
声がかからなければ、私は今も8年目の給料のままだったと思います。だからこそ、紹介の当てがない人ほど、自分から取りにいく必要があると考えています。
理学療法士の給料事情を詳しく知りたい方はこちら↓
理学療法士の給料は安い⁉初任給は?昇給は?退職金は無い⁉【実態を調査!】
理学療法士が勝ち組になる5つの方法【正直に評価します】
収入を上げる方法は5つあります。難易度と即効性で正直に評価しました。
| 方法 | 難易度 | 即効性 | 年収への影響 |
|---|---|---|---|
| 転職する | 低 | 高 | +30〜100万円 |
| 出世して管理職になる | 中 | 低 | +10〜30万円 |
| 副業する | 中 | 中 | 青天井だが時間が必要 |
| 専門・認定療法士を取る | 高 | 低 | ほぼ変わらない |
| 開業・独立する | 最高 | 低 | 数千万円も可能/失敗リスク大 |
出世して管理職になる
役職手当がつき、年収は上がります。【リハビリテーション課 課長】という肩書に憧れる方も多いはずです。
ただ、給料が上がってもその分だけ責任と業務量が増えるため、時間単価で見るとほとんど変わらないケースがあります。管理業務で残業が増え、実質的に時給が下がることさえあります。
努力と昇給率が見合わない。ここが管理職ルートの厳しいところです。
転職して年収を上げる
最もおすすめの方法です。今の職場で上がらないなら、最初から給料の高い職場に移るのが最短です。
特に訪問リハビリは給与水準が高く、有力な選択肢になります。理由は3つです。
① インセンティブ制度が導入されているから
② 設備費がかからないから
③ ベテランが多いから
詳しくはこちらの記事にまとめています。
【訪問リハビリの給料が高い理由を徹底解説!】事業所選びのポイントも紹介!
副業して別のスキルを身につける
出世も開業も難しいなら、副業という選択肢があります。
理学療法士の知識を活かせるもの、まったく別のスキルを身につけるもの、どちらもあります。
| 知識を活かす副業 | 別スキルを身につける副業 |
|---|---|
| トレーナー/ヨガ/ピラティス | Webライティング/ブログ/デザイン/プログラミング |
ただし副業は、収入になるまで時間がかかります。今月の生活を変えたい人には向きません。まず本業の年収を上げてから、余裕ができた段階で始めるのが現実的です。
専門・認定療法士を取得する
分野のスペシャリストになることで、出世や専門性の高い職場への転職につながります。何より、時間と労力をかけて取得した資格は自信になります。
ただ、正直に書きます。取得しただけでは、収入にほとんど直結しません。
資格は「転職時の武器」として使うと効果的です。取ること自体が目的になると、労力に対する見返りが合わなくなります。
開業して独立する
成功すれば間違いなく勝ち組です。年収が数千万円クラスになる可能性もあります。
ただし最も難易度が高い方法です。理学療法士は単独では開業できないため、事業形態の設計から必要になります。失敗すれば借金を抱えるリスクもあります。
最初の一手としては、おすすめできません。
勝ち組になるための転職方法を解説
5つの中で、いちばん確実で早いのが転職です。ここだけは詳しく書きます。
出世も副業も時間がかかりますが、転職は成功すれば翌月から給料が変わります。
転職のルートは大きく2つです。
①人からの紹介で転職する
新しいクリニックや訪問看護ステーションの立ち上げで、声をかけてもらうパターンです。私自身がこのルートでした。
[concept-box3 title=”メリット”]
すでに信頼関係があるため、入職後も働きやすいことが多い
条件面でも配慮してもらえるケースがある
[/concept-box3]
[concept-box4 title=”デメリット”]
タイミングが完全に他人任せになる
声がかからなければ、いつまでも転職できない
[/concept-box4]
自分から「療法士を募集しているところない?」と聞いて回る方法もありますが、正直、効果は薄いです。
繰り返しますが、私の転職は運が良かっただけです。この方法を人に勧められるかというと、難しいと思っています。
②自分で求人を探して応募する
紹介の当てがないなら、こちらです。まだまだ療法士を必要としている職場はいくらでもあります。

- PT-OT-STネット
- 転職エージェント
- チラシ・広告
この中で転職エージェントは、自分に合った職場環境を相談できるので有力です。求人票に書かれていない情報を確認してもらえるのも大きいですよ。
ただ、転職の方法を知っていても、実際に求人を探す段階でつまずく人が多いです。自分で探すのか、エージェントを使うのか。判断材料は下の記事にまとめました。
PTOT人材バンクは登録すべき?14年目PTが公式データで検証
まとめ
✓ 理学療法士の平均年収は444万円。全体平均460万円と大きな差はない
✓ 「負け組」と言うほど低くないが、同じ職場に居続けても昇給は期待できない
✓ 私は最初の職場で8年働いて、昇給は合計16,000円だった
✓ 転職1回で年収は450万円→500万円。8年分の昇給の30倍以上
✓ 収入を上げる5つの方法の中で、転職が最も早く確実
✓ 勝ち組かどうかを決めるのは資格ではなく、動いたかどうか
理学療法士になっただけでは【勝ち組】とは言えません。でも【負け組】でもありません。
分かれ目は、動いたかどうかです。
私は8年間、同じ場所にいました。その間の昇給は16,000円です。もし声をかけてもらえなければ、今もその金額のままだったはずです。
「理学療法士は負け組だ」と嘆く前に、外の条件を一度見てみてください。知るだけなら無料ですし、転職しない選択をしても構いません。判断材料が増えるだけでも、意味があります。
