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お金科

理学療法士は生活できない⁉よく聞く噂の実態を調査!その対策も紹介!

インターネットで「理学療法士」と検索すると、「生活できない」という言葉が出てきます。

他にも「オワコン」「やめとけ」といったネガティブな言葉が並んでいて、将来が不安になりますよね。

結論から言います。理学療法士は普通に生活できます。

まず平均年収を比べてみてください。

平均年収
理学療法士444万円
給与所得者全体460万円
出典:厚生労働省 令和6年 賃金構造基本統計調査/国税庁 令和5年 民間給与実態統計調査

差は16万円ほど。「生活できない」というほど低くはありませんが、少し物足りないのも事実です。

そしてお金のことを考えずにいると、結婚や出産といったライフイベントで足りなくなり、「このままじゃ生活できない」と感じる瞬間が必ず来ます。

アニ
アニ

私は14年目、家族4人を一馬力で養っています。普通に生活できていますよ。

生活できないと言われる実態具体的な対策を解説します。最後まで読んで不安を解消してください。


理学療法士は生活できないと言われる理由

理学療法士は生活できないと言われる5つの理由

繰り返しますが、理学療法士は生活できます。

ではなぜ「生活できない」と言われてしまうのか。

理由は、苦労して資格を取ったのに、思い描いていたほど生活が楽にならないからです。

  • 努力が給料に反映されにくいから
  • 人数が増えすぎて飽和状態だから
  • 給料や昇給が平均的だから
  • お金の知識が少ない傾向にあるから
  • 独立ができないから

順番に解説していきます。

①努力が給料に反映されにくいから

理学療法士の自己投資には、それなりのお金がかかります。

自己投資費用
書籍代5,000円
勉強会代1万円〜20万円程度
理学療法士協会の年会費2万円

ところが、どれだけお金をかけて質の高い療法士になっても、努力が給料に反映されることはほとんどありません。

たとえば3人の理学療法士がいたとします。

  • 20年のベテラン療法士
  • 勉強しない中堅療法士
  • 新人療法士

この3人の診療報酬は、全員一律です。

「もっと学びたい」「研修に行きたい」と意欲が上がるほど、反比例するように手元のお金は減っていきます。

やる気のある療法士ほど報われにくい。この構造こそが「生活できない」と言われる最大の理由です。

②人数が増えすぎて飽和状態だから

高齢化で理学療法士は必要とされていますが、それ以上に国家試験の合格者が多い状態が続いています。

第61回 理学療法士国家試験(2026年3月)

受験者 12,436人 → 合格者 11,156人(合格率89.7%)

毎年1万人以上が新たに資格を取得しています。合格者数を調整しているという話もありますが、総数は増え続けています。

厚生労働省の理学療法士・作業療法士需給分科会の試算では、2040年には供給数が需要数の約1.5倍になると見込まれています。

理学療法士・作業療法士の需給推計グラフ(厚生労働省)
出典:厚生労働省 統計情報・白書

働き手が余る業界では、施設側の立場が強くなります。いずれ「理学療法士はいらない」と言われる時代が来る可能性もあります。

③給料や昇給が平均的だから

理学療法士は初任給こそ悪くありませんが、その後の昇給率は決して良くありません。

一方で、年齢とともにかかるお金は増えていきます。

  • マイカー購入
  • 結婚
  • 出産
  • マイホーム購入

他業種と比べると、理学療法士の給料は20代はやや高め、30〜40代はほぼ平均的です。つまり年齢を重ねてもあまり昇給していないということです。

アニ
アニ

私は最初の職場に8年いましたが、昇給は年2,000円ほどでした。8年で16,000円です。

昇給しない原因はこちらです。

  • 診療・介護報酬が年々下がっているから
  • 理学療法士の人数が飽和しているから
  • 技術料が給料に含まれないから
  • リハビリ以外の仕事も増えているから

詳しくはこちらの記事で解説しています。
理学療法士が昇給しない理由と対策

④お金の知識が少ない傾向にあるから

理学療法士は現役生(高卒からストレート入学)が多く、養成校では理学療法士になるための勉強しかしません。

保険制度や税金を学ぶ機会がないため、お金の知識に乏しくなりがちです。

  • 医療・介護保険の仕組みを知らない
  • 自分の仕事のどの部分に報酬が発生しているか知らない
  • 給料から引かれている税金の内訳を知らない

特に若手のうちは、リハビリの知識と技術を身につけることで精一杯です。お金に興味が向かないのも無理はありません。

⑤独立ができないから

理学療法士は単独で開業できません。リハビリテーションは医師の指示がなければ実施できないからです。

開業している理学療法士もいますが、あくまで株式会社や個人事業主としての独立で、「理学療法士の知識を活かした開業」にとどまります。

  • デイサービス:理学療法としての算定が取れない
  • 訪問看護ステーション:管理者は看護師でなければならない
  • 個人サロン:保険が適用されず、すべて自由診療

知識と技術を高めて独立し、ガンガン稼ぐ。それができないのが、この資格の構造的な弱点です。


理学療法士が生活できないと感じる場面5選

理学療法士が生活できないと感じる5つの場面

人生はライフステージが上がるほどお金がかかります。昇給しづらい理学療法士には、「このままじゃ生活できない」と感じる瞬間が訪れます。

  • 貯金ができないとき
  • 奨学金が返せないとき
  • マイホームが持てないとき
  • 教育資金が貯まらないとき
  • 老後が不安なとき

それぞれ具体的にいくらかかるのか見ていきます。

①貯金ができないとき

貯金したいのに、書籍代や研修費がかさんで貯まらない。そう感じている方は多いはずです。

まず優先すべきは生活防衛費です。

生活防衛費とは、怪我や病気で働けなくなったときに生活を支える貯金のこと

目安は「月の生活費 × 半年分」です。

月の生活費必要な生活防衛費(半年分)
10万円60万円
20万円120万円
30万円180万円

漠然と「貯金したい」と思っても貯まりません。まず生活防衛費という明確なゴールを置いてください。

②奨学金が返せないとき

奨学金を借りて養成校に通った方も多いと思います。学費の目安はこちらです。

学校の種類学費
大学(4年制)500万円〜600万円
専門学校(3年制)400万円〜500万円

結婚したくても、借金を抱えたままでは踏み切れないと考える方も少なくありません。

日本学生支援機構の奨学金には、給付型と貸与型があります。

種類返済金利
給付型なしなし
貸与型:第一種ありなし
貸与型:第二種ありあり

500万円の奨学金を借りていれば、借金を抱えた状態でキャリアがスタートすることになります。特に金利のつく第二種は、優先して返済してください。

③マイホームが持てないとき

多くの人にとって、マイホームは生涯で最も高額な買い物です。

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」によると、土地付き注文住宅の購入価格は全国平均で4,694万円です。

フラット35利用者調査による住宅購入価格の全国平均

厳しい金額ですが、国家資格である理学療法士は安定職と見なされ、住宅ローンは比較的通りやすい傾向にあります。

ただし、組めてしまうことが逆にリスクです。将来の家計を圧迫しないか、必ず試算してから決めてください。

④教育資金が貯まらないとき

日本政策金融公庫によると、子ども1人あたりにかかる教育費は約800万円〜2,300万円です。

公立私立
幼稚園47.3万円92.5万円
小学校211.2万円1,000万円
中学校161.6万円430.4万円
高校154.3万円315.6万円
大学248.1万円469万円
合計822.5万円2,307.5万円

公立か私立かで大きく変わりますが、いずれにせよ大金です。子どもが生まれた時点から計画的に準備する必要があります。

⑤老後が不安なとき

少し前に話題になった老後2,000万円問題を覚えているでしょうか。

2019年に金融庁が示した「老後の30年間で約2,000万円が不足する」という試算をもとにした話です。

2,000万円を持って定年を迎え、その後30年を年金で暮らす。昇給の少ない理学療法士にとっては、かなり高いハードルです。

今の貯金すら思うようにできないのに、老後まで貯められる気がしない。そう不安に感じるのは自然なことです。


理学療法士に必要な今後の対策

理学療法士が余裕のある生活を送るための3つの対策

ここまでで、「生活できないわけではないけれど、余裕もない」という現実が見えてきたと思います。

余裕がないなら、余裕を作ればいい。やることは2つだけです。

  1. 現状を知る
  2. 今後の対策を取る

具体的な対策は3つあります。

  • 生活プランを見直す
  • 転職をする
  • 副業をする

①生活プランを見直す

最初にやるべきは、支出の見直しです。

給料が多い=貯金が多い、ではありません。運動していてもたくさん食べれば痩せないのと同じで、いくら稼いでも支出が多ければ貯まりません。

見直しやすいのは固定費です。

  • サブスク
  • スマホ代
  • インターネット代
  • 保険料

解約やプラン変更をすれば、今月からすぐに支出が下がります。しかも一度見直せば効果はずっと続きます。

②転職をする

最も確実に、そして早く年収を上げる方法は転職です。

今の職場が次のどちらかに当てはまるなら、動く価値があります。

残業が多い or 給料が少ない

アニ
アニ

私は病院から訪問に移って、年収が450万円から500万円になりました。8年分の昇給の30倍です。

今の職場で給料が勝手に上がるのを待っていても、残念ながら期待はできません。年収を上げたいなら、自分から動くしかありません。

転職エージェントを使うべきかどうか、登録前に知っておきたいことをまとめました。
PTOT人材バンクは登録すべき?14年目PTが公式データで検証

③副業をする

副業も有力な選択肢です。月5万円稼げれば、年収は+60万円になります。

副業は大きく2パターンあります。

非常勤(理学療法士として)別ジャンルの副業
メリット・本業のスキルですぐ働ける
・時給単価が高い
・まったく別のスキルが身につく
・すきま時間で作業できる
・本業の収入を超える可能性がある
デメリット・体力的にきつい
・新しいスキルが身につかない
・最初は時給単価がかなり低い
・精神的にきつい

どちらが向いているかは人によります。大事なのは、何かしら動き始めることです。


よくある質問

理学療法士って辛い?

辛いこともありますが、やりがいのある仕事です。

実際に貯金はできる?

できます。私は給料1年分以上を貯めることができました。

結婚はできる?

金銭面に限って言えば、自分がしたければ問題なくできます。

共働きは必要?

我が家は一馬力ですが、共働きだとかなり楽になるのは間違いありません。

アニ
アニ

他に気になることがあれば、気軽に聞いてくださいね。


まとめ

結論、理学療法士は生活できます。

ただし、次の理由できついと感じる場面があります。

  • 努力が給料に反映されにくいから
  • 人数が増えすぎて飽和状態だから
  • 給料や昇給が平均的だから
  • お金の知識が少ない傾向にあるから
  • 独立ができないから

そして、こんな場面で「生活できない」と実感します。

  • 貯金ができないとき
  • 奨学金が返せないとき
  • マイホームが持てないとき
  • 教育資金が貯まらないとき
  • 老後が不安なとき

対策は3つです。

  • 生活プランを見直す
  • 転職をする
  • 副業をする

厳しい業界であることは事実です。それでも、自分に合った方法を選べば、余裕のある生活は十分に作れます。


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